祖父の法事にて

祖父の二十七回忌に産まれた寺へ帰ってきました。
丁度19の時でした。
関係者が集い、
『お前が坊さんになる、後を継ぐと言えば収まるから』
みたいな大人の場当たり的判断で、
僧侶の道へ進む事を宣言(笑)しました。
しかしこの事がいい意味でも、そうでない意味でも
その後を大きく左右したと思います。
祖父は初孫である私を特に可愛がりましたから、
後を継いで欲しいと願っていたと思います。
もっとも自分も少し大人になった最近では
『本当はどうだったんだろう?』
等と思いめぐらす事もありますが(笑)
結論から言えば、その寺は子供も孫も誰も継がなかったのですが、
その結論は、祖父の死後20数年経て、
祖母が92才で亡くなった後の事です。
私自身40を過ぎていました(笑)
今年で丸26年が経っていました。
振り回された人生か?
振り回した人生か?
ただ思うのは、自分自身が19にしては幼過ぎて、未熟で、
とても等身大の人生のビジョンや夢や希望を描けていなかったと思うのです。
そして大人の判断に委ねてしまって、
ただアホだな~と思うのは、
自分自身で切り開く実力も無いのに、
その判断を後悔した時間が長過ぎたと、
反省しきりのこの頃です(笑)
その街にもお寺にもあまり良い想いではありませんが、
それでも産まれ育ったところです。
それでも祖父と祖母が眠る場所です。
故郷なのか(笑)どうなのか?
少しセンチな気持ちになった週末でした。