理事会
去る6月23日、世田谷感応寺に於いて【動物供養協議会】の第一回目の理事会を開催しました。
これまで仮称としていました【動物供養協議会】が正式に同会の名称となり、続いて規約の制定作業など細部に渡る話し合が持たれました。どのくらい細部に渡か・・・?
例えば、『命』と明記するか『いのち』なのか?
『広める』なのか『弘める』なのか?
皆さんの真剣な討議に聞き入りながら、ふと違うことを思ってしまいました。
(不謹慎ですが・・・)
殆どの人が、つい最近まで話したことすらない方々です。それが本音で意見する。
住職も入れば石材店さんも居て、そんな風景は日常では見ることが出来ないです。
それが『動物供養』というキーワードで繋がり、例えば自己の利益に反するような案件であっても未来を見据えた考え方や意見が交わされていく。
実は何かが変わる時はそうなんです。歴史を見ても明らかです。仲良しクラブでは何事も出来ません。例え個人的に好きなタイプでは無くても、昨日の敵であっても、進むべき道が同じなら私情を捨てて協力すべきです。実はそこから真の信頼関係とか友情とかが育まれていくものであって、飲み友達からは何も産まれません。固定炉で火葬業務を行う企業さんと移動炉で業務を行う企業さんが同じテーブルで話すなんてことは数年前まで考えられませんでした。
幕末期、薩摩と長州は蛤御門の変では敵味方に別れ殺し合った間柄です。それが手を結び維新の原動力となりました。維新後、両藩に属していた人達は藩閥を越えて行動を共にしたり、逆に命を共にした間柄であっても進むべき道が異なれば政敵となっていった歴史があります。
ただ忘れていけないのは何時の世も『世論の支持』無くして、事は進まないということです。まさに市場原理の大原則です。