本物
2009/06/12
『三年 三年 また三年 十年坐れば冷めた石も温まる』
本物になるには、何事もそれなりの歳月が必要です。
今、上手くいかないからと言って投げ出すものでは決して無い。
如何なる困難も、その現場が技術や能力を向上させ、人の関わりや
経験、いろんな事を得て、その人の人格までをも形成しくいくのでは?
中央大学教授刺殺事件のニュ―スを見て。
犯人の元教え子は、大学卒業後、就職先を1月程で辞めて
アルバイト等、転々と職を繰り返していたそうである。
【職業選択の自由】
彼の東京大学ですら、卒業後1年間の離職率が10%だと言う。
確かに最近の若い世代は優秀な人が多い、器用でもある。
また大人びていて、知識量も豊富な人が多い。
でもね(笑)
専門的な知識人=専門的な技術屋では無い。
執刀経験0の医大生に命を預ける人は少ないだろう(笑)
専門的知識を学び、それを実践・訓練を繰り返し、
予想不可能な事態を経験し、困難を克服していく
過程において、その道の【プロ】に成っていくのでは?
坊さんの世界でも、それなりに、優秀な人が多い。
でもそれが
話しが上手い
立ち振る舞いが綺麗
字が上手い
お経が上手
そして何より
『あの和尚さん好き』
等々、、、一般の方が寺に求めている要素と違うのでは?
と思うことが多い。
若い頃(今でも若いですが)よく言われた言葉
『聞かれたら答えろ』
奥が深いです(笑)
本物になるには、何事もそれなりの歳月が必要です。