捨てる勇気
経営者に必要な要素として
ビジョン/情熱/決断力/行動力
と良く言われるが、当たり前のことで
最も必要な要素は『捨てる勇気』だと思う。
これは会社経営に関わらず、人が何かを強く強く
切望した時、本来なら其処しか見えないハズで
あるし、それ以外の事やモノは欲する気持ちなど
あろうはずが無い。ましてや家や車、時計に鞄に
靴など欲しい筈がない。
加えて人は等しく1日、24時間しか与えられていない
わけであるから、それに注力する時間を惜しむはずである。
少なくとも同好会や○○会に入って、将来の布石とか人脈作り
などという寝言は言わないはずである。
もしそうでないなら、もう一度自分の胸に聞いてみよう。
どの程度、その目標に対して渇望しているか?
彼の坂村真民先生の『念ずれば花ひらく』の句。
念とは、ある想いが強く強く固まって揺るぎない
想いになった心の状態。
そうすると人は行動を起こす。念に裏付けられた
行動は如何なる困難にも屈することが無いから、
その想いは、やがて咲くのである。
しかし現実には、我々は無意識のうちに
身も心も一杯、一杯の生活を日々送っていて
そこへ何か新しいものを入れようとすると、
無理がある。だから何かを捨てないといけない。
ところが一旦手に入れたものは中々捨てられない。
だから何とかごまかそうとする。他人を利用しよう
とする。そんな人は案外多い。