宗徳院 松永上人を尋ねて
2006/11/01
久しぶりに静岡・宗徳院の松永上人を尋ねた。
今後の事業展開や業務的な話はそこそこに、坊さん話に花が咲く。
宗徳院さんが動物の火葬と供養を始められた起こりは、動物実験の犠牲になった動物の供養を病院から依頼されたのが最初で、それが次第に一般の家庭にも知られるようになり、今に至っている。
本堂の裏手に墓地があり、その中に動物専用の火葬炉がある。少し坂道になっていて、火葬炉までは歩いていくわけだが、飼い主さんが亡くなったペットを抱いて、火葬炉まで行き。自分で火葬炉の中に遺体を入れてもらう。
松永上人曰く「例え大きなワンちゃんでも、必ず飼い主さんに抱いて火葬炉まで行ってもらう。
ズシリと肩にくる重さ、それが命の重み。」『命の重み』今、世の中で最も欠けている重要なことかもしれない。
核家族になり、地域の付き合いが稀薄になり、『死』に直面する機会が無い。
死んでいくペット達は、最後に大仕事をする。最愛のものを亡くす心の傷みを人に教えてくれる。
私より四つ歳若い彼に、教えられることの何と多きことか。