坊さん
2010/03/01
3月になりますした。
そして久々の更新です。
そして久々の更新です。
今制作を請負っているwebサイトへ乗せる私の原稿を書いていて、
【寺】に対する思いを書いてみたので、ココでも紹介しておきます。
今日の【檀家制度】は、1664年に徳川幕府が定めた寺請制度に始まります。
私自身、寺に産まれ、寺に育った者として、檀家制度が抱える矛盾点は
認めるものの、それを否定するもではありません。
さらに明治5年以降、僧侶の妻帯は一般化しました。
住職の世襲制度への移行です。
弟子という名の子が寺を継いでいくのです。
結果、僧侶は檀家を選べす、檀家も僧侶を選べません。
檀家制度の基本は
1)檀家が定住して他所へ行かない(江戸時代の社会構造)
2)住職は一ヶ寺に定住しない(故に家族を持たない)
の2点無くしては成立たないと私は考えています。
東京に住む人が、九州の菩提寺に月参りを依頼するのは現実的ではありません。
例え出来が悪くとも、他人ではなく我が子に寺を継がしたいのが人の情です。
350年前の制度をそのまま維持していくのは無理な話しで、
檀家離れや寺離れが叫ばれて当たり前だと思うのです。
坊さんも何かしないといけないことは事実です。