土壌

人やモノが育つ環境を『土壌』等と形容しますが、
今日は真に土壌作りです。
トラクターで耕した田んぼに肥料を巻いていきます。
それも手で巻いていくのですから結構重労働ですよ。
20年同じことを変わらず続けています。
若い頃・・・・。
20キロほどの肥料を肩から下げて、
ただ地面に巻いていくだけの単純作業です。
まだ田んぼに水を入れていない状態ですからいいですが、
水を入れた田んぼを、20キロの肥料を巻いて歩くのは
慣れないと足腰にきます。
そのせいか『早く終わらせたい!』という思いから
雑になるのです。
そうすると苗の育ちがマチマチになってしまいます。
また
ゆっくり歩くことで、田んぼのゴミや、土の色の変化、臭い等に
感覚として気づいていくようになります。
この
『感覚として気がつく』
ということを
私は最重要視しています。
野良仕事は汚く、キツく、孤独で儲からない仕事です(笑)
しかしそこから学ぶ事の多い20年でした。
大阪と京都を結ぶ、国道1号線にあって、数少ない田園風景ですが、
この20年で激変しました。
米だけで言えば、我が家の耕作面積も20年前の半分です。
田んぼだったところは、配送センタ―や住宅街に姿を変えました。
最近ではまた新しい道がついて、国道への迂回路がこの辺りを通ります。
後何年続けられるか解りませんが、野良仕事が私の土壌のようなものです。
さて!
これから四国は高松、そして庵治へ行ってきます。